2007-01-17から1日間の記事一覧
「その6」でお話したように、日本は、国としてはICCに正式に賛成できなくても、ICCのアイディア、考え方は支持していました。そして、2003年にICCが正式に発足するまで、そしてそれ以降(いこう:~の後)も、ずっとICCを支持し続けてきた…
ローマ規程(「規程」の意味はコチラ!)がどんなものかがよーくわかったところで、この素晴らしいローマ規程に対する私たちの国、日本の立場がどうだったかを、簡単におさらいしてみましょう。 ●おととしまでの日本の立場 ICCを設立するためのローマ規程…
●ローマ規程の狙い:普遍的管轄権の成立 「普遍的(ふへんてき)」とは、普遍であること、つまりすべてのものに当てはまること=共通であることを意味します。 「管轄権(かんかつけん)」は、「司法管轄権」の説明にも出てきましたが、あるものを管轄(扱っ…
●ローマ規程の役割:補完性の原則 ローマ規程には、前に説明した「免責の穴を埋めること」という役割のほかに、重要な機能があります。それはローマ規程に批准するために、締約国(ていやくこく=参加する国)がローマ規程と同じ法律を国内でも作ることを広…
●ローマ規程の中身 ローマ規程に参加する国(加盟国、もっと正式には、締約国〔ていやくこく〕といいます)は、3つの国際的な犯罪について、これを罰することを約束します。また、この3つの犯罪については、ローマ規程によって設置される国際刑事裁判所(…
●条約を「批准」するって、どういう意味? 国が条約に拘束されることを認めることを「批准(ひじゅん)」といいます。つまり、条約に書かれていることを守るということを、条約の他の参加者たち(加盟国)に約束するということです。 条約は、この「批准」す…
●まず「規程」ってナニ? ICCのルールを決める『ローマ規程(きてい)』という条約(じょうやく)文書があります。この条約文書は、イタリアのローマで開かれた、国連の会議で採択(さいたく:賛成して選んで、採用すること))されて成立したので、『ロ…
ICCに参加する国連加盟国マップ(108/192カ国)2008年月現在 オランダのハーグという街に、国際刑事裁判所(こくさいけいじさいばんしょ=ICC)という、国際的に重い罪を犯した人の裁判を行うための、独立した裁判所が存在すること、皆さん…